リーダーインタビュー: 浦中 克己

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取締役 常務執行役員
浦中 克己

[Q] 去年1年間で、韓国・台湾の現地法人立ち上げや、シンガポール支店設立などの活動をされてきましたが、今後のグローバル市場で戦っていくための戦略について、どうお考えですか?

まず箱はつくりましたと。一番大事なのは、それを有機的にきちんとつなげて、いかにお客様にメリットのある提案をできるかという事ですね。まずはギガフォトン本社が中心となって、同じ文化・考え方をグローバルに展開すること。そして、それを現地は現地での文化や商習慣にマッチさせながら、効率よくビジネスをする。そういった形で、トップダウンとボトムアップを双方でやっていくことですね。

それから、ミドルにいる現地の責任者が、自分たちの判断で右へ左へと舵をきれるということも大事ですね。トップダウンの話も理解して、ボトムアップの話も理解した上で、良い所にもっていくと。そういう意味で、現地法人の責任者にもっと権限を与えていく、今まで以上に現地で判断できるようにしていく。そして現地の責任者が、確実にお客様のニーズとシーズを迅速に吸い上げて提示していくという事ですね。

[Q] ギガフォトンは、サービスのクウォリティが非常に高いという評価を多くのお客様からいただいていますが、その理由は何だとお考えですか?

もともと「品質と信頼性」というのがコマツグループの基本方針で、我々にはそういう考え方がしっかり叩き込まれているのですね。それを実現するために、開発・生産・品保・営業・CS皆が同じ目標に向かって、日々改善をして地道な積み重ねをやっていくことで、そのような評価がいただけるのだと思います。

品質とか信頼性というのは、利益とか生産性と違って掛け算なのですよ。利益とか生産性というのは足し算なのですね。でも、品質と信頼性は掛け算だから。100人ががんばっても一人が0だったら、100x0で答えは0になる。一人のミスで全部がだめになってしまう。だから重要なのですね。

[Q] レーザーは全て日本で生産していますが、そのことによる差別化・強みはどんな点にありますか?

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まず一つ目は、エキシマレーザというのは特殊な製品で、世界最先端の工業製品であること。そうするとほかと違うのは何かというと、普通に決められた通りに組んでもうまくいかないことが多々あるのですね。非常に難しい製品なので、きちんと組んでも、最後のチューニングをしないと最高の性能がでない場合がある。そういう時に、当社ではお互いに部門間で補完しあってやるというのが得意で。そういうのって、開発がしっかりしていればいい、生産がしっかりしていればいいということではなく、会社としての総合力なのですね。それが一か所に集まって、開発、生産技術、優秀な技能者がお互いに日々情報交換しながら、最高のものを作っていく。そういう組み合わせによってきちんといいものができるのです。一極でやっていることによってレベルが安定するし、いいものを繰り返し生産できるのですね。

極短な話、開発がもっと作りやすい簡単なもの、誰でも作れる・組めるようなものを作ったとしたら、多分売れないと思うのですよ。そういうものだと、性能がそれなりしか出ないと思います。最後の調整をしてどんどん性能を上げて行っているので。1台1台組んでチェックして、それぞれほんの少し特性がちがうと。それを高い技術をもった技能者が特殊な機械を使って最後に全部調整して組み上げる必要がある。そういう意味で、世界に工場がばらばらにあったらそれができない。部品は全世界から買うのですが、最後の一番厳しい調整の部分だけは我々がやると。

それから、ギガフォトンが強いのは、生産設備も自分たちで作っているからなのですね。生産設備も開発がそばにいて、日々メンテナンスしてチェックして、というのをやっている。たとえば、ほかの所でエキシマレーザを作ろうと思っても、製造設備がないから作れない。そこの部分が我々の生産技術のノウハウになっているから、ほかに取られないのですね。おかげで優秀な人の雇用も確保できますしね。

[Q] お客様に対してギガフォトンを一番アピールしたい点はどんな所でしょうか?

一番は、最先端の工業製品を作っていますという事ですね。小さいけれど、山椒は小粒でもピリリと辛いというような会社ですと。我々の作っているものが、皆さんの生活を豊かにする、心臓部に携わっている、一番重要なものを作っているというプライドを持っている会社だという事ですね。

当然、半導体用光源を作っているメーカとしてさらに磨きをかけていきたいですね。ギガフォトンなしではやっていけない、とお客様に言っていただけるような会社にしていきたいと思います。